農家の後継ぎと比べて、ハード面や生活条件のソフト面でもゼロからのスタートですので、「何が何でも農業で夢を実現するぞ」という強い意欲と熱い情熱が必要です。
農家の後継ぎと比べて、ハード面や生活条件のソフト面でもゼロからのスタートですので、「何が何でも農業で夢を実現するぞ」という強い意欲と熱い情熱が必要です。
新規就農の場合、特に重要なことは家族の同意と理解を得ることです。家族の協力なしには新規就農は成り立ちません。特に配偶者は、農作業及び農業経営のパートナーとして、また農村社会における我が家の外交官として、その役割を十分に発揮してくれる存在であり、力強い協力者として十分理解を得ておくことが大切です。子供にとっては豊かな自然に触れられる反面、学校や友人関係及び生活環境の変化に不安を抱きます。
独身者にとっても親などの理解を得ることは大切で、精神的な支えや資金援助を受けたり、融資を受けるときの保証人になってもらえます。
農村に住んで新たに就農するということは、農村社会の一員になるわけで、地域住民とのコミュニケーションが大切です。農業で成功するかどうかは、地域社会にどれだけ溶け込めるか、地域とうまくお付き合いできるかにかかっています。集落の会合や行事、共同作業などに積極的に参加し、場合によっては一定の役割も担うなどの努力が必要です。集落で行なう行事には一定の約束事などがありますから、どういうルールがあるかを確認することが大切です。地域内に、農業に限らず腹を割って何でも相談できる人を確保しておくことも大切です。
農業の基礎知識を集めよう!
まずは、農業がどのようなサイクルで行われるものか調べてみましょう。
◯生産者現場訪問
新規就農希望者が希望する農産物の生産者の個別訪問を行います。希望がございましたらご相談下さい。
※希望する訪問先のスケジュールに合わせて、実施させていただきます。
◯宮城県が実施する見学会等
宮城県でも現地見学ツアーを実施しております。
詳しくは、みやぎ農業振興公社のHPをご覧下さい。
◯あぶくま農学校(土の塾)3泊4日
毎年、夏ごろに開催しています。希望する農産物の生産者の下でホームスティによる農業研修を実施しています。
あぶくま農学校についての詳細はこちら
◯宮城県などで実施されている農業体験
・宮城県農業大学校 → 農業経営者・農村地域の指導者を養成する2年制の学校
・ニューファーマーズ・カレッジ → 宮城県農業大学校で実施している社会人等に向けた農業体験研修等
資金の計画を立てる
営農計画を実現するには、農地の購入、ハウスや畜舎の建設、トラクターの購入等のほか、農業資材の購入費用など、営農するために資金が必要となります。 また、現金収入が入るようになるまでの生活資金も必要です。
◯経営開始資金
認定新規就農者(就農時49歳以下)に対し、月12.5万円(年間最大150万円)を最大3年間助成する制度です。
基本的に返還の義務はありませんので、運転資金などとして活用できます。
◯青年等就農資金
認定新規就農者に対し、農業経営を開始するために必要な資金を長期、無利子で貸し付ける制度です。(農地の取得のための借り入れは対象外)
◯経営体育成強化資金(日本政策金融公庫)
農業施設や機械の取得等に加え、認定新規就農者が農地を取得する場合にも活用できます。(有利子)
◯経営発展支援事業
対象者:認定新規就農者(就農時49歳以下)
対象事業:機械、施設、家畜の導入、果樹・茶の改植、機械リース等
事業費:上限1,000万円分(ただし、経営開始資金の利用者については、上限500万円)
補助率:事業費の3/4以内
◯新規就農者支援事業
対象者:認定新規就農者で、農業次世代人材投資事業補助金又は経営開始資金を受けている者
対象事業:機械、施設の導入等
補助率:事業費の1/3以内 上限50万円
◯農業後継者支援事業
対象者:親元就農をした農業後継者で、認定農業者となった者
対象事業:機械、施設の導入等
補助率:事業費の1/3以内 上限50万円
◯市町村総合補助金
対象者:JAみやぎ仙南の生産部会員、農業者3名以上で組織された機械利用組合等
対象事業:機械、施設の導入等
対象作物:水稲、宮城県の重点作物
補助率:事業費の1/2以内
農地を取得する
農地の取得は、農業を始めるために避けられない重要な課題です。 農地を買ったり借りたりする場合には、農地法に基づく農業委員会の許可が必要になります。また、農地中間管理事業による農地の借り受け制度もあります。
1.全部効率利用要件
農地の全てを効率的に利用して耕作の事業を行うこと
2.農作業常時従事要件
個人の場合は農作業に常時従事すること(原則150日以上<作物や経営方法による例外あり>)
3.農地所有適格法人要件
法人の場合は、農地所有適格法人であること
4.地域との調和要件
周辺の農地利用に悪影響を与えないこと
・農地の条件は、農業経営に大きく影響してくるので、慎重に選ぶ必要があります。
・面積や土壌条件、日照条件、水利権、排水性、傾斜、鳥獣被害の有無、借地料等の農地の条件を十分に確認した上で農地の選定をします。
・農地は、現在の所有者の財産であるとともに地域の方にとっても生活の基盤となっています。特に農地の取得後には、周りの生活者への影響も考慮する必要がありますので、現地の下調べも必要となります。
機械や施設を備えるには、多くの資金が必要となります。
角田市では農業機械や設備を導入するにあたり、要件別に応じた補助金があります。
農業振興公社では、就農を希望する方々にあった補助金の紹介と申請書の作成のアドバイスを実施します。